2021/12/15 22:57

リーバイスがリベット付きパンツの販売を始めた頃からリーバイスのコピーは数多くありました。
現在のヴィンテージ市場においても目にする事が出来ます。
それらのヴィンテージがリーバイスでは無い事が写真で見てもわかります。
アーキュエイトステッチも入っています。
もちろん当時のミシンですから現代で言うヴィンテージミシンによる縫製。
生地を織る織り機も当時の力織機。
力織機で織り、ヴィンテージミシンで縫製して、当時の綿糸を使い、アーキュエイトステッチを入れても501xx とは違うのです。

何故か?
感覚によるところも多々あるので明確な答えはわかりませんが、オーラは確かに有るかと思いますがその言葉が答えでは永遠に501xx に近づけ無いのでオーラ以外の答えを日々考えています。
私の個人的な考えですが、立体感と言うかパターンにしろ色落ちにしろ縫製にしろ「奥行き」を感じるのです。
私は常に「立体感」や「奥行き」を意識して製作しています。私が目にして「あんまり格好良くないな」と思うレプリカは「奥行き」がなく何かのっぺりして平たい感じがするのです。
ヴィンテージミシンで縫えば「奥行き」が出るのか?と言うなら当時のリーバイスのコピージーンズにも出ているはずです。
有名ブランド程ではありませんが私もヴィンテージと言われるミシンは使用しており確かに縫い目は現在のミシンとは違います。でもそれは古いミシンだからでは無く、ミシンの釜が垂直半回転釜と言う構造から来る物で糸締まりが非常に良いと言う特徴があります。(ミシンの話はいずれ、、、)
ミシンや部材、生地云々は各社良く口にすると思いますが、私はパターンにも答えがあると思い日々修正しています。
各社様々なアプローチで目指していますが私も自分なりの方法で目指して行きます。
極少人数でもこんなわかりにくい拘りに共感してくれる方がいると信じて作っています。
私は日々こんな事ばかり考えています。