2026/10/11 22:03


ボタンとプロングのメッキやフィニッシュは5種類(素地.A.B.C.銅)


素地


A処理(プロングのみ)

オリジナルと打つ前のプロングの質感の比較。

少し緑がかったいぶし銀のような色味。こちらの処理は白化はしません。


B処理 強く白化します。

課題としてはもう少し隠蔽性を高くして艶を控えた仕上りに出来れば良かったかと思います。使用により馴染んでいきますが、80年の重みは中々出せませんね。(白い粉はカビではありません、メッキ層の白いサビです。)


C処理 (自社施工) 緩やかに白化します。

写真はすでに白く見えますが、これは元々のメッキの色です。白化とはこれから酸化して白い粉を吹く現象です。
良く目にするシルバー色のボタンです。
現代のメッキとの違いは酸化が進むと白化する事です。現代のメッキは白化しません。
Bより隠蔽性を高くして、膜厚もあり、これこそがあの代表的なロゴボタンです。
銀色の上に虹色がかる時代の前のボタンです。

C処理に関して
私の希望する仕上りはメッキ工場としてはクレームや品質管理の点から受注は難しいとの事で自社で小規模ではありますが施工しています。
まさかメッキまで自社でやるとは、、、、

試行錯誤していますがメッキも奥が深く非常に興味深いです。

エラーの例
少しの変化で全てが台無しになります。

様々な要因により色目が変わります。
クオリティでみれば薄く均一な上段が正解。
上段に加え、膜厚を感じる中段を狙っています。
まだまだ追求の予知がありありです。

白化テスト
犠牲防食によりメッキは錆びていますが、鉄は錆びていません。着用によりメッキが剥げて鉄が錆びるのを狙っています。



銅メッキ(プロング大小、隠しリベット)  3種類

何故かはわかりませんがオリジナルは箇所により銅メッキの色味に差があります。理由はわかりませんでしたが色味の差を出して製作しました。

現代の銅メッキと比較すると耐久差は一目瞭然です。現代の銅メッキは酸化銅、硫化銅などにほぼ変化しません(硫黄につけてもびくともしません)が、当時のメッキ技術ではすぐ変色してしまいます。


当時の銅メッキと現代の銅メッキの比較。

左が銅メッキされた市販品ですが変化しません。右が今回オリジナルで製作した銅メッキ、一瞬で変色します。(わかりやすくする為高濃度の薬液につけて比較)

こうして色々な面からメッキを調べると現代の技術は素晴らしいと痛感します。